給与をもらっている方は給与から住民税が天引きされているかと思います。
大半の方は、その天引きされる住民税額が6月から変更になります。
また、新卒2年目で今回初めて住民税が引かれたかたも多いと思います。
(気にしていない方は是非給与を確認しましょう)
この時期になると、どこの自治体は住民税が安い、高いという話を聞きます。
住民税の金額は自治体で違うのか?
結論から言うと、住民税の金額は(基本的に)日本のどこに住んでいても同じです。
住民税の金額は、前年の所得に応じて課される「所得割」と、所得金額に関係なく課される「均等割」の合計になります。
所得割は全国どこでも同じで10%です。
厳密には各自治体の判断で数%違うことがありますが概ねの基準として10%とされています。
また、均等割は自治体によりますが4,000円~5,000円ほどです。
(細かいところは端折ってかなり大雑把に書いてます)
昨年より住民税が上がる理由
住民税は、去年の所得に応じて金額が決まります。
たとえば、2020年6月分~2021年5月分は2019年の所得によって決まります。
つまり2020年の6月給与で天引きされる住民税は2019年の所得に対してかかった税金です。
モデルケースとして、新卒で就職したK君がいたとします。
横浜市に住んでいて、2年目の途中で品川区に引っ越しをします。
1年目:横浜市在住 年収300万円 住民税0円
2年目:横浜市在住 年収350万円 住民税16万円
3年目:品川区在住 年収350万円 住民税19.5万円
上記のケースだと1年目の収入に対する住民税16万円が2年目に負担します。
同じく、2年目の収入に基づく住民税19.5万円が3年目に負担します。
ここで3年目は2年目と年収が変わらないのに住民税が上がっています。
住民税が上がった年に横浜市から品川区に引っ越しをしたので、
やっぱり「23区は住民税高いな!」と錯覚するわけです。
まとめ
就職や転勤などで引っ越しをすると新しく住む自治体の住民税が高いように錯覚します。
住民税が上がったというとは、1年前の収入が2年前より上がった証拠ですので、そう思えば悪い気はしないのではないでしょうか。
税金が上がるのはうれしいことではないでしょうが。